酸化チタンとは?

    酸化チタンとはどのようなものですか。
    1. 金属チタンと酸素が化合したもので,通常は二酸化チタン(TiO2)を指します。白色粉末で,屈折率が大きく光をよく散乱する性質があるため,白色顔料として塗料,プラスチック,紙,インクなどに大量に使われています。このように,酸化チタンは目に見える光(可視光)は吸収せずに反射するが,目に見えない紫外線(波長400nm以下)を強く吸収し,そのエネルギーで内部の電子が自由に動けるようになる性質があります。この電子は酸化チタン表面で外部の物質とやりとりすることができます。外部の物質にとって電子を受け取ることは還元反応,電子を失うことは酸化反応ですので,酸化チタンは光照射下で酸化還元反応を仲介する物質,すなわち光触媒として働くのです。
      酸化チタンには結晶の形によって,主にルチルとアナターゼという二つのタイプがあります。一般的に,顔料には前者が,光触媒には後者が使われています。
酸化チタン
白色の細かい粉末
可視光をよく散乱
紫外線を吸収し他の物質を酸化還元(光触媒作用)
化学的,物理的に安定で無害



    白い塗料に酸化チタンが入っているのなら,この塗料でも大気を浄化できるのですか。
    1. 酸化チタンの光触媒作用は非常に強く,塗料の他の成分 −樹脂など− も分解し,塗膜をぼろぼろにしてしまいます。このため,現在では酸化アルミニウムや酸化珪素で表面を覆った酸化チタン粒子が顔料として用いられています。これにより光触媒作用が抑えられる塗膜は長持ちしますが,大気を浄化することはできません。大気浄化材料でも,酸化チタンを含む材料の安定性と光触媒作用を両立させることが難しいのですが,セメントへの混合が可能であることがわかり、NOx除去ブロックが誕生しました。



    酸化チタンは人体に対して害はないのでしょうか。
    1. 酸化チタンは通常の条件では酸にもアルカリにも溶けず,化学的・物理的に安定で,無毒です。白色顔料として身の回りで幅広く使われているほか,紫外線を吸収する性質を利用して化粧品にも使われています。更には,食品添加物としても認可されています。


Q1. 酸化チタンとは?
Q2.普通の塗料では?
Q3.人体に害はないの?