設備
主要設備能力
銅精鉱熔解(60,000トン/月)
・S炉(1基)
・反射炉(2基)
・転炉(5基)
・精製炉(3基)
電解精製(25,000トン/月)
・第1, 第2電解工場(12,000トン/月)
・第3電解工場(13,000トン/月)
形銅製造(8,000トン/月)
・シャフト炉(1基)
・低周波誘導炉(3基)
・連続鋳造機(2基)
硫酸製造(55,400トン/月)
・接触式硫酸製造設備(2基)
石膏製造(28,000トン/月)
製造工程フロー図
熔錬工場
当所では新たに三菱連続製銅法のS炉を導入し、平成19年12月から稼働しています。
銅(30%)・鉄(25%)および硫黄(30%)の銅精鉱を酸素富化した空気とともに炉内へ吹込み、鉄や硫黄の酸化反応熱を利用して熔解し、約1230℃の熔体を産出します。
熔体はョ(カワ)とテ(カラミ)からなり、樋を通って反射炉まで流れていきます。
ョの銅分は約60%です。
反射炉では微粉炭を燃料にして銅精鉱を熔解し、ョとテに分離します。また、S炉から流れてくるョとテを受け入れ、分離します。また、シュレッダーダストを焼却処理することにより、その燃焼熱を石炭の代替として利用しています。
転炉では、反射炉で産出されたョに硅石を加え、空気を吹き込み、鉄を酸化させテとして分離します。
残った白ョ(銅分75%)にさらに空気を吹き込み、粗銅(銅分98〜99%)とします。
電錬工場
アノードを電解精製して、純度99.99%以上の電気銅を製造します。特に第3電解工場は大型電解槽、及びヘイズレットアノードの採用、徹底した自動化と独自の搬送システムの開発により、画期的な合理化を実現しました。電解槽に沈降したスライムは、関連会社の貴金属工場に送られ、金銀等が回収されます。また電解液からは、硫酸銅と粗硫酸ニッケルを回収しています。
鋳造工場
電錬工場で電解精製された高純度の電気銅をシャフト炉及び低周波誘導炉で溶解し、連続鋳造機にて、各種サイズのケーク、ビレットを鋳造しております。これらの製品は高電導度、高強度、耐熱性、耐食性等優れた特性を有する無酸素銅及び無酸素銅をベースとした各種高性能銅合金であり、ユーザーで加工された後、電子産業を始めとする広範な産業分野で優れた素材としてご利用いただいております。
硫酸 石膏工場
硫酸工場では、S炉、転炉で発生する高濃度の亜硫酸ガスを原料として、接触式硫酸プラントで硫酸を製造し、また反射炉で発生する低濃度の亜硫酸ガスを原料として、石灰石膏法脱硫プラントにより、石膏を製造しています。
さらに排水処理設備も安定稼動しており、大気、水質の両面から環境対策に努めています。