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鈴木 研一
  • 保全動力課 保全係
  • 鈴木 研一(50代)課長代理

  • 工業高校出身

仕事内容

熔錬エリアの機械関係を担当しています。
業務内容は、定期点検などの定常作業、突発修理対応を主とし、業務を損失無く安全に実施するため、下請け業者や協力会社と朝の作業確認、安全指示、現場確認、作業進捗確認、完了確認を行っています。また、中期あるいは長期設備投資計画作成や、実際に決まった投資案件の基本設備仕様作成、工事計画、見積契約、制作仕様書確認、工事進捗管理、現場調整なども行っています。
一方で、若手課員への作業指示、現場教育、技能伝承なども重要な業務となっています。

仕事のやりがい

様々な工事計画、仕様検討、予算組みを自分で行い、それをもとに下請け業者や協力会社と協力しながら決められた日数の中で、安全に、かつ完璧に作業を完了できたときの充実感や満足感は保全係ならではです。特に、自分の工夫で設備の長寿命化に成功、工事を短期間で完工※1、操業ロス※2を最小に抑制できたときの達成感は言葉では表わせません。

※1 完工…工事を完了すること。

※2 操業ロス…欠陥品や必要以上の電力を使用するなど操業していくうえで発生する損失のこと。

写真1

小名浜製錬で勤務している中で壁を乗り越えた経験

時代の変化とともに、当初主要な設備であった反射炉※1の燃焼燃料が重油から石炭へ変わり、さらにシュレッダーダスト※2などの新規燃料も加わりました。そこで燃えずに残った石炭が蓄積してしまい排気ガスラインを閉じ塞いでしまう問題が発生、また新規燃料が加わったことで発電用設備のトラブルが発生するなど、燃焼燃料の変更が操業に大きな影響を与えていました。以後、いかにこうしたトラブルを減らせるかの検討に約10年の期間を費やしました。この暗中模索時に三菱マテリアル※3グループ各社・各所より貴重な参考データ、アドバイスを多々いただき、試行錯誤の上、現在の安定操業に寄与できたことは自分の中で大きな経験となりました。

※1 反射炉…電気銅を製造する上で計4つの炉を使用するが、反射炉は2番目に使用する炉

※2 シュレッダーダスト…廃家電や廃自動車を破砕し、金属などを回収した後に、産廃として捨てられるプラスチック・ガラス・ゴムなど破片の混合物のことで、当社ではリサイクル燃料として使用している。

※3 三菱マテリアル…当社の親会社(当社株式の50%超を保有)

小名浜製錬で勤務している中で思い出に残っていること

2011年3月11日の東日本大震災と原発事故です。地震直後一時は「もう会社はダメか」と思いましたが、気持ちを切り替え「操業を再開するんだ。」という強い信念を持って、課全員一致団結し、無事3ヵ月で操業再開できたことが一番です。保全動力課のチームワークの良さを実感しました。

写真2

今後の目標(会社や個人に関して)

安定操業。無事故・無災害の継続。また次の世代への技術の伝承を確実に実施したいです。

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