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MCアロイ | 耐食合金

Ni-45Cr-1Mo(mass%)
耐食・耐熱両面で卓越した特性を示すニッケル・クロム合金

特長

MCアロイは耐硝フッ酸用材料として三菱マテリアルが開発した合金であり、優れた耐塩酸性・耐硫酸性が特長です。フッ酸・硫酸・リン酸・酸化性酸を含んだ混酸等にも優れた耐食性を示します。また、耐熱材料としても卓越した特性を示し、耐酸化性・耐高温腐食性(耐サルファーアタック・耐バナジウムアタック)に優れています。 このように耐食材料であり耐熱材料でもあるというユニークかつ画期的な合金といえます。

溶接性

MCアロイは、オーステナイト系ステンレス鋼と同様の溶接性をもっており、TIG、MIG、プラズマアークなどの不活性ガスでシールした溶接方法で容易に溶接出来ます。ステンレス鋼に比べ湯流れ性は多少劣りますので開先は広めに取ります。

形状

圧延板、鍛造品、溶接線、構造用線、溶接管、継目無し管、など各種形状の製造が可能です。

溶接部の耐食性

溶接部の耐食性
60℃の3%フッ酸+17%硝酸に対し図1が示すように、腐食速度がステンレス鋼の1/1,000、MA276に比べ1/100と非常に優れています。
また、80℃の50%硫酸に対しても表2が示すとおりMCアロイは優れています。

3%HF+17%HNO3溶液中の温度変化に伴う腐食速度の変化
表1
3%HF+17%HNO溶液の
60℃における腐食速度の変化
Alloy 腐食速度
(mm/年)
MC Alloy 0.042
MA 20Nb 5.15
MA 276 6.5
SUS 304 46.0
 
表2
50%硫酸80℃での各材質の
腐食速度
Alloy 腐食速度
(mm/年)
MC Alloy 0.004
MA 22 0.41
MA 625 1.3

耐酸化性

MCアロイの耐酸化性
大気中で20時間毎に繰り返し酸化試験を行いました。その結果MCアロイはSCH-13に比べ図2が示す通り耐酸化性が優れています。また1150℃の大気中で24時間加熱し、それを室温まで冷却するという処理を繰り返した場合、重量の減少は図3が示すようになり、MCアロイの優れている事が分かります。

図2 1000℃大気中20時間毎の減量
1000℃大気中20時間毎の減量
 
図3 1150℃大気中24時間毎の減量
1150℃大気中24時間毎の減量

MCアロイの低質重油燃焼ガス雰囲気のシミュレーションテスト(85% Na2SO4 + 15% NaCl)

メタルロス(mg/cm2
保持温度と保持時間 MCアロイ SCH-13
900℃ X 20Hrs 1.2 5.6
1,000℃ X 20Hrs 24.1 104.6
MCアロイのサルファーアタック・データ
重油加熱炉中での腐食試験結果(950℃ X 1年間)
  腐食速度(mm/yr) 肉厚減少(mm)
MC アロイ 0.001 0.05
MA 600 0.042 1.5
SUS 310S 0.152 0.52